「ボトルケージって種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」
見た目で選びたくなる気持ち、よくわかります。僕も「カーボン」という言葉に惹かれて、黒いカーボンのボトルケージを買いました。
ところが使ってみると、硬い。ボトルが抜きにくいんです。
この記事は、これから初めてボトルケージ(自転車のボトルホルダー)を選ぶ人や、今のケージが使いにくいと感じている人に向けて書いています。
結論から言うと、ボトルケージは「抜く方向」→「素材・見た目」の順番で選ぶのがおすすめ。重さの差は、僕は体感できませんでした。
僕はこれまでに4つのボトルケージを使ってきました。取り付けはどれも簡単で、走っていて落ちそうになったこともありません。差が出たのは「抜きやすさ」でした。
今いちばん使っているのは、このケージです。

この記事では、ボトルケージの種類、僕が使った4つの比較、今の付け方、あみだくじで選べる診断、目的別のボトルとケージの組み合わせまでまとめます。
ボトルケージ(ボトルホルダー)は、3つの見方で分けられる
ボトルケージは、自転車のフレームにボトルを差しておくためのホルダーです。お店やAmazonで「自転車 ボトルホルダー」と探しても、だいたい同じものが出てきます。
種類はたくさんありますが、見るところは次の3つです。
- 抜く方向:上から抜くか、横から抜くか
- 素材:樹脂・アルミ・カーボン
- 特殊なタイプ:マグネット式・サイズ調整式
ダウンチューブ・シートチューブってどこ?(タップで開く)
ダウンチューブは、ハンドルの下からペダルのほうへ斜めに下りているパイプです。この記事では「斜めのパイプ」と呼びます。
シートチューブは、サドルの下からペダルのほうへ縦に下りているパイプです。この記事では「縦のパイプ」と呼びます。
ボトルケージは、多くのロードバイクでこの2か所にネジ穴があって、そこに付けます。
① 抜く方向:上から/横から片側用/横から左右どちらでも
まず決めたいのが、ボトルをどっちに抜くかです。僕が一番差を感じたのも、ここでした。
※表は横にスクロールできます
※特徴は CT Yeh、マイベスト、サイクルショップナカハラ、ゆるちゃり の解説・体験談をもとにまとめています。
僕が今使っているのは、2つとも左右どちらからでも抜けるタイプです。理由は、このあとの「今の付け方」で書きます。
② 素材:かっこいいカーボンか、使いやすい樹脂か
次が素材です。「かっこいいボトルケージがほしい」と思うと、黒いカーボンに目がいきますよね。僕もそうでした。
よく比べられるのは「重さ」ですが、僕はここをあまり気にしなくていいと思っています。
※表は横にスクロールできます
※特徴は マイベスト と CT Yeh の解説をもとにまとめています。
CT Yehによると、カーボンのケージは約15〜35g、アルミは約40〜75gだそうです。数字で見ると、たしかに差があります。
でも、僕は樹脂のケージとカーボンのケージを両方使って、重さの差は体感できませんでした。それよりも、ボトルを抜くときの硬さのほうがずっと気になりました。
カーボンなら軽くていいのでは?(タップで開く)
軽さだけで見ればカーボンが有利です。ただ、カーボンのケージは硬いものもあります。
sarapieの体験談では、GIANT純正のカーボンケージについて「出し入れしにくい」「ボトルに傷がつく」「重さは樹脂とほぼ同じ」と書かれています。
僕が「カーボン」に惹かれて買った黒いケージも、硬くて抜きにくいものでした。カーボンを選ぶなら、できればお店で実物を触ってみるのがおすすめです。
③ 特殊なタイプ:マグネット式/サイズ調整式
ふつうのケージとは仕組みがちがう、特殊なタイプもあります。僕はどちらも使っていません。
※表は横にスクロールできます
| 画像 | タイプ | どんなもの? | 向いている人 |
|---|---|---|---|
![]() FIDLOCK ツイストボトル600 セット | マグネット式 | 磁石で引き寄せてロックする。ケージではなく、専用のボトルとベースを使う | ワンタッチで出し入れしたい人。ボトルを抜くときにふらつくのが不安な人 |
![]() TOPEAK モジュラーケージ2 | サイズ調整式 | 幅を調整できるので、ペットボトルも差せる | サイクルボトルだけでなく、コンビニのペットボトルも使いたい人 |
※マグネット式は PezCycling News・VIKING the MAINTENANCE、サイズ調整式は商品ページと 360LiFE(ボトルケージのランキングで1位)の情報をもとにしています。
マグネット式は、番外編でもう少しくわしく書きます。

種類が多くて迷います。最初の1つは、どこから決めればいいですか?

まずは「上から抜くか、横から抜くか」を決めるといいよ。素材と色は、そのあとで大丈夫。
僕が使った4つのボトルケージを比べてみた(ELITE(エリート)2つとカーボン2つ)
僕がこれまでに使ったボトルケージは4つです。「樹脂とカーボン」×「上から抜く・左右どちらでも抜ける」で、ちょうど2×2に分かれました。
ちなみにボトルケージは、ロードバイクが納車されたあと、最初に自分で選んで買い足した物でもあります。
▶ 関連記事:納車のあとに僕が買い足した物と、その順番
※表は横にスクロールできます
| 樹脂 | カーボン | |
|---|---|---|
| 上から抜く | ![]() ELITE カスタムレースX 2,670円 | ![]() Dingtai 3Kフルカーボン マットブラック |
| 左右どちらからでも抜ける | ![]() ELITE カニバルXC(BIO BASED) 今、斜めのパイプに付けている 約3,100円 | 画像なし (AliExpressで購入) HUALONG カーボン 横抜き 今、縦のパイプに付けている。 めっちゃ使いやすい |
※価格はAmazonの表示価格(2026年10月時点)。HUALONGはAliExpressで買ったもので、Amazonでは扱いを確認できていないためリンクはありません。
4つを使ってみて、はっきり差が出たのは抜きやすさです。
同じカーボンでも、上から抜くDingtaiは硬くて抜きにくかった。一方で、左右どちらからでも抜けるHUALONGは「めっちゃ使いやすい」。素材よりも、抜く方向のほうが使いやすさに効いた、というのが僕の実感です。
逆に、重さの差は体感できませんでした。取り付けもどれも簡単で、走っていて落ちそうになったこともありません。
今の付け方:斜めのパイプも縦のパイプも「横から抜ける」にした
失敗のあと、今はこうしています。
ポイントは、2つとも横から抜けるタイプにしたことです。上にボトルを引き抜かなくていいので、出し入れがラクになりました。
しかも2つとも左右どちらからでも抜けるので、右用・左用を気にする必要がありません。付ける場所を選ばないのが、左右どちらでも抜けるタイプのいいところです。
① 片側用を買うなら、付ける場所で右用・左用が逆になる
横から抜くケージには、右用・左用が別々になっている「片側用」もあります。片側用を選ぶときは、注意が必要です。
サイクルショップナカハラによると、片側用のケージは縦のパイプ(シートチューブ)に付けるときは、斜めのパイプのときと逆側の用を選ぶのだそうです。たとえば、どちらも左側から出し入れしたいなら、縦のパイプには右用を付けます。
スペシャライズドのZee Cage IIも、公式ストアの説明では「LEFT DT」が「ダウンチューブでは左、シートチューブでは右から出し入れ」となっています。名前だけで選ぶと、付けたときに思っていた向きと逆になることがあるわけです。
片側用を買うときは、どこに付けて、どっちの手で抜くかを先に決めて、商品ページの説明を確認してください。

右用と左用、ややこしいですね。

だから僕は、左右どちらからでも抜けるタイプにしてるんだ。これなら買い間違えないからね。
あみだくじで選ぶ、あなたに合うボトルケージ
ここまでの話を、あみだくじにしてみました。上の質問から線をたどって、下のゴールを見てください。
※ゴールの画像はAmazonの商品ページにつながっています。価格の目安はAmazonの表示価格(2026年10月時点)です。
あみだくじを文字にすると、こうなります。
- 横から抜きたい → 2,000円台ならTOPEAK デュアルサイドケージ(2,390円)、3,000円台ならELITE カニバルXC(約3,100円)
- 上から抜く・チェレステにしたい → Bianchi アルミ ボトルケージ(2,200円)
- 上から抜く・黒や白 → 2,000円台ならELITE カスタムレースX(2,670円)、4,000円台ならELITE レッジェーロ カーボン(4,307円)
- 番外:ワンタッチで出し入れしたい → FIDLOCK(価格はAmazonで確認)
TOPEAK デュアルサイドケージは、上下を逆にして付けることで左右を切り替えるタイプです。レッジェーロ カーボンは、カーボンの見た目が好きな人向け。ただ、僕のDingtaiのように硬いカーボンケージもあるので、気になる人はお店で抜き差しを試してから選ぶと安心です。
※TOPEAK デュアルサイドケージの仕組みは ロードバイクが欲しい!初心者向けナビ の解説によります。
こういう人にはこちら:ボトルとケージの組み合わせ
ボトルケージは、差すボトルとセットで考えると選びやすくなります。目的別に、ボトルと合わせるケージを並べました。
※表は横にスクロールできます
※価格はAmazonの表示価格(2026年10月時点)。ボトルとケージのサイズが合うかは、それぞれの商品ページで確認してください。
長いボトルや太いボトルは、ケージとの相性が出やすいところです。ゆるちゃりの体験談では、ELITEのカニバルにキャメルバックのボトルは取りにくく、スペシャライズドのボトルは問題なかったそうです。
スペシャライズドとGIANTの定番は、公式ストアや店頭で
ロードバイクのブランドが出しているボトルケージも人気があります。ここでは、スペシャライズドとGIANTの定番を紹介します。僕はどちらも持っていません。
ただし、Amazonではこの2ブランドのケージが定価より高い値段で売られていることが多くありました。そのため、この記事ではAmazonのリンクは貼っていません。は公式ストアや店頭で買うのがおすすめです。
① スペシャライズド
- Zee Cage II:横から抜く片側用(LEFT/RIGHT)。43g。2,420円。公式の説明では、ボトルを付ける部分が狭いフレームでも出し入れしやすい設計
- Rib Cage II:33g。2,420〜2,750円。公式の説明では「確実にホールドし、着脱も容易」
- S-Works Carbon Zee Cage II:Zee Cage IIのカーボン版。28g。7,700円
※価格は スペシャライズド公式オンラインストア の税込表示(2026年10月時点)。重さも公式の記載です。
② GIANT
- Airway Sport:ナイロン製で、上から抜くタイプ。1,540円
- Airway Elite:取り付け穴が2つあって位置を調整でき、小さいフレームでも使いやすい。1,980円
- Airway Dual:1つで左右を切り替えられる横抜きタイプ。1,760円
- Airway Sport Sidepull Recycle:横から抜く片側用(L/R)。2,200円
※価格は GIANT公式サイト の一覧の税込表示(2026年10月時点)。特徴は cyclowired やGIANTストア各店のブログ、海外の販売店の情報をもとにしています。
僕もペダルは近所のGIANTのお店で買いました。店頭なら、実物を見て選べます。
番外編:マグネット式のFIDLOCKという選択肢
先に書いておくと、僕はFIDLOCKを使っていません。ここに書くのは、調べてわかったことです。
FIDLOCK(フィドロック)は、ドイツのメーカーのマグネット式ボトルです。ふつうのケージの代わりに、フレームに「バイクベース」という台座を付けて使います。国内ではダイアテックが扱っています。
① 仕組み:近づけるとカチッ、ひねると外れる
PezCycling Newsやダイアテックによると、ボトルを台座に近づけると、磁石で引き寄せられてカチッとロックされます。外すときは、手首を少しひねるだけ。真上に引っぱっても外れないそうです。
横から近づけても付くので、ボトルを差すすき間が狭いフレームでも使えるとされています。
② 気をつけたいこと
- 専用のボトルが必要。今持っているボトルを使うには、別売りのコネクターが要る
- ふつうのケージより値段が高い。自転車が何台かあると、台座も台数分いる
- ひねって外す動きに慣れが必要。台座には上下の向きがあり、逆に付けるとはまらない
※PezCycling News、ダイアテック、VIKING the MAINTENANCE の情報をもとにまとめています。

マグネット式、便利そうですね。

僕は使っていないけど、今の横抜き2つで困ってはいないんだ。ボトルを抜くのが不安な人は、調べてみるといいと思うよ。
正直、横から抜くタイプが向かない使い方もある
ここまで横から抜くタイプをすすめてきましたが、合わない使い方もあります。僕は困ったことはありませんが、ほかの人の体験談を紹介しておきます。
① 悪路や、長いボトルを満タンにして走るとき
Tamata2 Blogでは、横から抜くケージに長いボトルを満タンにして入れていたら、走っている間に2回落としたという体験が書かれています。500mlのボトルやツール缶なら落ちなかったそうです。
CT Yehによると、横から抜くタイプは横からの衝撃でボトルが飛び出すことがあり、保持力は上から抜くタイプより劣るとされています。
僕は落ちそうになったことはありません。ただ、僕が使っているのは550mlのボトルです。長いボトルを満タンで使う人や、悪路を走る人は、上から抜くタイプのほうが安心かもしれません。
② ボトルとの相性が出ることがある
先ほども書いたとおり、樹脂の横抜きケージは、ボトルによって取りにくいことがあるという体験談もあります。新しいボトルを買ったら、走る前に何度か抜き差しして確かめておくと安心です。
まとめ:ボトルケージは「見た目より抜きやすさ」で選ぶ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- ボトルケージ(ボトルホルダー)は、抜く方向→素材・見た目の順で選ぶ
- 4つ使って、重さの差は体感できなかった。取り付けはどれも簡単
- 「カーボン」に惹かれて買った上から抜くケージは、硬くて抜きにくかった
- 今は斜めのパイプにカニバルXC、縦のパイプにHUALONG。どちらも左右どちらからでも横に抜ける
- 片側用は、付ける場所で右用・左用が逆になるので注意
- 長いボトルを満タンにするなら、上から抜くタイプも検討する
※表は横にスクロールできます
| こんなとき | 僕ならこうする |
|---|---|
| 初めてボトルケージを買う | 左右どちらからでも抜ける樹脂のケージを選ぶ |
| フレームが小さい・2本目とぶつかる | 横から抜くタイプにする。片側用なら付ける場所で右・左を確認 |
| 見た目にこだわりたい | 抜く方向を決めてから、色や素材を選ぶ |
| カーボンが気になる | お店で実物の抜き差しを試してから買う |
| 長いボトルを満タンで使う・悪路を走る | 上から抜くタイプを検討する |
| ワンタッチで出し入れしたい | マグネット式(FIDLOCK)を調べてみる |
見た目で選んで失敗した僕が、今いちばんおすすめするのはこのケージです。
ボトルケージは、毎回のライドで何度も触る道具です。見た目よりも、まずは抜きやすさで選んでみてください。
あなたは「上から抜く派」ですか?それとも「横から抜く派」ですか?
使っているボトルケージや、「これは抜きにくかった」という失敗談も大歓迎です。下のコメント欄から気軽にどうぞ。僕も読んで返信します。















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