サイコン(サイクルコンピューター)を初めて選ぶ人や、今のサイコンからの買い替えで迷っている人に向けた記事です。
僕が使っているのは、Bryton(ブライトン)の Rider S500。誕生日プレゼントでもらってから、約3年使っています。
サイコンの「おすすめ◯選」はたくさんありますが、この記事はランキングではありません。S500を3年使った僕が「これは手放せない」「ここは不便」と感じたことを基準に、次に買い替えるならどれを選ぶかを考えた記事です。
あなたに合うサイコンはどれ?(2問の診断)
2つの質問に答えると、この記事の4つのタイプ(A〜D)のどれに近いかが出ます。
診断を使わない人は、下の比較表から選べます。

サイクルコンピューターって種類が多すぎて、どこを見て選べばいいのか分からないです…

だよね。だから今回は、僕が3年使って何が大事だったかを先に書いて、それを基準に絞っていくよ。
「スマホでいいじゃん」と思っていた
正直に言うと、S500を使う前の僕は「スマホでいいじゃん」と思っていました。
でも、スマホだけで走っていた頃にいちばん困ったのが夏です。液晶が見えない。本体が熱くなって、タッチが効かない。
サイコンがそもそも必要かどうかで迷っている人は、先にこちらの記事を読んでみてください。

3年使って「手放せない」と思ったこと
① 走った記録がライドごとに残る
距離、走行時間、ルート、勾配。走るたびにこれが残って、スマホのアプリに同期されます。
トレーニングってほどガチではないけど、記録として残るのは本当にいい。3年使ってきて、まず挙げたいのがこれです。
② バッテリーが3年たっても劣化していない
1日走っても、減るのは15%くらい。3年たった今も劣化していなくて、充電の心配をしたことがありません。
(S500のバッテリーは、公式の公称値で最大24時間です)
③ 坂がきつくなると、勾配の表示が黄色→赤に変わる
坂がきつくなってくると、勾配の表示の色が黄色から赤に変わります。
息が上がって数字を読めないときでも、色なら分かる。S500がカラー画面だからできる表示です。

数字じゃなくて、色で分かるんですね。

坂で息が上がってると、数字を読む余裕がないんだよね。色なら分かる。
使っていない機能もある
逆に、トレーニング機能は一度も使っていません。パワーメーターを持っていないからです。スピード・ケイデンスセンサーは付けています。
ちなみにS500は、Amazonでは本体のみの出品があります(2026年10月時点。出荷はAmazonではなく出品者からです)。
Bryton Rider S500(本体のみ)をAmazonで見る3年使って「ここが不便」と思ったこと
画面の見やすさ
S500の画面は2.4インチのカラーです。解像度は、公式に記載がありません。
僕が不便だと感じているのは、画面の見やすさ(解像度・明るさ)。買い替えを考えている理由は、これです。
ナビのときに、画面の小ささが目立つ
画面の小ささがいちばん目立つのは、画面をよく見る場面です。たとえば、道を間違えたとき。思ったより長く走っているとき。
それから、信号が少なくて曲がり角がそこそこある道だと、使い勝手が微妙です。
僕のナビの使い方も書いておきます。
最初は「自転車NAVITIME」でルートを作って、S500に送って使っていました。走るときはNAVITIMEのアプリも同時に使っていて、曲がるところや目印になるポイントでは、アプリのほうが便利でした。
今は湘南の海沿いなど、知っている道を走ることが多く、知らない道を走ることが少ないので、サイコンだけで走っています。

じゃあ、知らない道だとサイコンだけじゃ不安ってことですか?

曲がるところとか目印のポイントは、僕の場合はアプリのほうが便利だった。今はいつもの道が多いから、サイコンだけで走ってるよ。
だから、次に選ぶ基準はこの3つ
3年使って分かった「不便」から、次のサイコンの条件はこうなりました。
- 今より画面が少し大きい(S500は2.4インチ)
- タッチパネル
- カラーで見やすい
それともう一つ。使わない機能にはお金をかけない。僕はパワーメーターを持っていなくて、トレーニング機能を一度も使っていないので、トレーニング機能の充実度は基準に入れていません。
候補はまだ決めていませんし、予算も決めていません。なので、ここからは価格帯を広めにとって、数字で比べていきます。
候補の比較表
価格は2026年9月時点の目安です(メーカー公式ストア・楽天などの表示価格)。Amazonの価格はリンク先で確認してください。バッテリーは各メーカーの公称値で、測り方がメーカーごとに違うので参考程度に見てください。
マーカー付きの画面サイズ=3.3インチ以上の大きい画面。表は横にスクロールできます。オレンジのボタンからAmazon、商品画像から楽天市場の商品ページを開けます(Edge 1050はAmazonのセンサーセットのみ)。
| 機種 | 画面 | 価格の目安 | バッテリー (公称) | 解像度 | タッチ | 重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 〜3万円台 | ||||||
| 3.3インチ | 26,400円 | 25時間 | 320×480 | ○ | 107g | |
| 3.0インチ | 31,900円 | 30時間以上 | 240×400 | ○ | 77g | |
| COROSDURA現在入手しにくい | 2.7インチ | 39,600円 | 120時間 | 400×240※1 | ○ | 102g |
| 4万円台 | ||||||
| 3.5インチ | 46,200円〜 | 最大50時間 | 公式に記載なし | ○ | 116g | |
| 3.5インチ | 46,200円 | 50時間以上 | 320×480 | ○ | 110g | |
| 7万円〜 | ||||||
| 2.7インチ | 71,800円 | 約12時間 | 420×600 | × ボタン操作 | 110g | |
| 2.8インチ | 74,800〜 83,600円 | 最大25時間 | 320×480 | ○ | 109g | |
| 3.2インチ | 76,160円 取り寄せ | 15時間 | 480×800 | ○ | 117.7g | |
| 2.7インチ | 85,800円 | 約12時間 | 420×600 | ○ | 113g | |
| GarminEdge 1050Amazonで見る | 3.5インチ | 126,800円 本体 | 約20時間 | 480×800 | ○ | 161g |
参考:僕のBryton Rider S500は2.4インチ・最大24時間・87g。
※1 COROS DURAの解像度は、販売店(STRIDE LAB)の公式レビューの記載です。COROSの公式ページでは確認できませんでした。
※ GarminのバッテリーはGarmin日本の製品ページの値(5Hz時)。節約モードでは Edge 550・850 が約36時間、Edge 1050 が約60時間です。
※ 全機種カラー画面です(COROS DURAは反射型のMIPカラー)。
表を作っていて、おもしろいことに気づきました。
高い機種ほど画面が大きいわけではないんです。Garmin Edge 850(85,800円)とEdge 550(71,800円)は2.7インチ、Wahoo ELEMNT ROAM 3(74,800円〜)は2.8インチ。いっぽうで、iGPSPORT BSC500は26,400円で3.3インチあります。
もう一つ。S500が2.4インチなので、この表の10機種はどれを選んでも、今より画面は大きくなります(+0.3〜+1.1インチ)。ただ、Garmin Edge 550はボタン操作でタッチがないので、僕の条件の②からは外れます。

えっ、8万円以上する機種より、2万円台の機種のほうが画面が大きいんですか?

数字で見るとそうなんだ。画面の大きさは、値段の順には並んでないんだよね。
タイプ別:こんな人には、この機種
ここで紹介する機種は、僕は持っていません。使った感想ではなく、公式ページなどの数字で比べています。
A. 画面の見やすさを最優先したい人
Garmin Edge 1050
画面は3.5インチ(S500より+1.1インチ)。解像度480×800は、この記事の候補の中でいちばん高い数字です。そのかわり、価格は本体で126,800円(ガーミン公式Yahoo!店では在庫切れ。センサーセットは143,800円)、重さも161gで候補の中でいちばん重いです。
Amazonでは、日本正規品は本体だけのものが見当たらず、センサーセットでの販売でした。
Garmin Edge 1050(センサーセット)をAmazonで見るiGPSPORT iGS800
同じ3.5インチで、解像度は320×480。価格は46,200円で、Edge 1050本体の4割弱です。3.5インチで解像度が公表されている機種の中では、いちばん安い価格です。
iGPSPORT iGS800をAmazonで見るB. ナビ重視(知らない道にもよく行く人)
Bryton Rider S810
S500と同じBrytonで、画面は3.5インチ(+1.1インチ)。公式に「スマホに接続しなくても本体でルートを再計算する」と書かれています。ターンバイターンでは道路名と残り距離も表示されます。バッテリーは最大50時間。解像度は公式に記載がありません。
ちなみに僕のS500も、スマホとつながっていない状態でルートを引き直してくれたことがあります。なので、ルートの引き直しそのものはS500でもできます。S810で変わるのは、画面の大きさです。僕が不便だったのは画面の小ささなので、ここがいちばん効くところです。
Bryton Rider S810をAmazonで見る予算に余裕があるなら、Aで紹介したGarmin Edge 1050も、本体でのルート作成・自動リルート・スタート地点へのナビ・音声ナビがそろっています。
C. 予算を抑えたい人(3万円台まで)
iGPSPORT BSC500
26,400円で、画面は3.3インチ(+0.9インチ)、解像度320×480、タッチあり。コースを外れたときに、オフラインでルートに戻る機能もあります。ターン案内はスピーカー内蔵の音声つき。僕の3つの条件をすべて満たす機種の中で、いちばん安い価格です。
iGPSPORT BSC500をAmazonで見るiGPSPORT BiNavi Air
31,900円で、画面は3.0インチ(+0.6インチ)。重さ77gは候補の中でいちばん軽く、S500(87g)よりも軽いです。ただし解像度240×400は、候補の中でいちばん低い数字です。
iGPSPORT BiNavi AirをAmazonで見るD. 記録さえ残ればいい人(ナビはほぼ使わない)
iGPSPORT BSC500
記録が残れば十分なら、高い機種は必要ありません。Cで紹介したiGPSPORT BSC500は候補の中でいちばん安く、それでも画面は3.3インチ(+0.9インチ)に大きくなります。
iGPSPORT BSC500をAmazonで見るバッテリーを最優先するなら、公称120時間・ソーラーつきのCOROS DURAという機種もあります。ただ、2026年10月時点ではAmazonで「在庫切れ・再入荷予定なし」、楽天でも本体が見つからず、入手しにくい状態です。

Dの「記録さえ残ればいい」って、ビアンキくんに近くないですか?

記録とバッテリーは、僕が手放せないところだからね。ただ僕の場合、買い替えたい理由は画面の見やすさだから、そこも外せないんだ。
みちびき対応は、買い替えの決め手にはならない
サイコンを調べていると「みちびき(QZSS)対応」という言葉をよく見かけます。
内閣府のみちびき公式サイトによると、みちびきはアメリカのGPSと互換性があって、一緒に使えます。2018年11月に4機体制になって、ビルや樹木などで視界が狭くなる都市部や山間部でも、より安定した測位ができるようになった、と説明されています。
ただ、僕のS500も、公式スペックでみちびきに対応しています。今回の候補も、多くは公式スペックに「QZSS」や「みちびき」の記載があります(COROS DURAとHammerhead Karooは、公式ページで確認できませんでした)。
それに、特定のサイコンで精度が何メートル上がるか、といった数字はどのメーカーも公表していません。なので僕にとって、みちびき対応は買い替えの理由にはなりません。
まとめ:3年使って分かった「僕の選び方」
- 手放せないこと:記録が残る/バッテリーが3年たっても劣化していない/勾配が色で分かる
- 不便なこと:画面の見やすさ(解像度・明るさ)と、ナビのときの画面の小ささ
- 次の基準:今より少し大きい画面・タッチ・カラー。使わないトレーニング機能にはお金をかけない
候補も予算も、まだ決めていません。ただ、僕の条件だと、同じBrytonで3.5インチのRider S810と、同じ3.5インチで解像度が公表されているiGPSPORT iGS800の2つが気になっています。
「おすすめ◯選」を見ても決められない人は、まず今のサイコン(またはスマホ)で何が不便なのかを書き出してみてください。僕の場合、それが画面でした。上の診断や比較表を、その「不便」から見てもらえるとうれしいです。


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